タッチパネルと高精細画像で国宝を鑑賞できる
「Powers of Information」は、作品情報をカテゴリとテーマに沿って発信できる電子企画展システムです。画面へのタッチにより、ユーザをカテゴリからテーマ、テーマから作品へと誘う、奥行感のあるナビゲーションが特徴です。2008年アートドキュメンテーション学会にて発表し、同年、第6回東京インタラクティブ・アド・アワードを受賞しました。「Powers of Information 徳川美術館」は本システムおよび 65 インチ大型タッチパネルモニタを活用しています。同館が所蔵する国宝や重要文化財をはじめ、貴重な品々を楽しむことができます。2010年11月より館内で常設展示しています。
本サービスのねらいは、劣化や破損から守るため常設展示はできない同館の代表的収蔵品を幅広く来館者に観てもらうこと。また展示されている収蔵品については、作品保護のために暗い照明下であったり陳列ケース越しで、細部をなかなか鑑賞できないという欠点を補うことなどが挙げられます。実物とは一味違った鑑賞体験を楽しんでもらい、作品に対する関心を上げることに一役買っています。
約1000点近くの作品を大画面で閲覧できる
徳川美術館には、江戸時代に御三家筆頭だった尾張徳川家の名宝が数多く収蔵しています。「Powers of Information」では、同館のコレクションを「武具・刀剣、茶道具、絵画、調度品」などの12の分野から幅広く辿ることができます。
作品の細かい部分をじっくり鑑賞
学芸員の解説にも一役
館スタッフが、個々の作品についてより詳しく解説したいときや、収蔵品の全体像を説明するときに有効に活用しています。「Powers of Information」を使って、明るい画面で細部を拡大しながら分かりやすく解説できます。
斯道文庫版など幅広く展開
徳川美術館ホームページ:http://www.tokugawa-art-museum.jp