連想情報学では、人間が無意識に自分の記憶を探って関連情報を想起するように、多様で膨大な電子情報から関連情報を収集整理して、新しい発想を生み出すのに役立つ情報利用環境を追究しています。 当センターは、連想情報学の確立を目指して、情報内容の類似性を高速に計算する連想計算エンジンを開発し、それを活用して様々な分野の情報を関連づけて利用する情報サービスを公開しています。
「信頼できる情報を得やすい社会」の実現には、引用元をどこまでもたどれる情報表現によって、主張の根拠を誰でも確認でき、裏が取れる形での情報発信を広く行き渡らせることが必要です。 そのような情報発信に確かな基盤を与えるためには、図書館(Library)、美術館・博物館(Museum)、街(Archives)に蓄えられてきた文化的な情報の活用が欠かせません。
我々はここに照準を定めて、M・L・Aの各分野で蓄積された情報源に連想技術を適用して、情報内容の関連性によるMLA連携を推進しています。 単に技術の可能性を示すプロトタイプ開発に止まらず、実用的な情報サービスを構築して、それらを一般社会に届けることにより、「信頼できる情報を得やすい社会」の実現に貢献したいと願っています。